銀行間の振込手数料が値下げ
お金を振り込む際に銀行に支払う手数料が安くなる可能性が出てきました。銀行どうしを結ぶネットワークシステムの送金に伴う手数料が高止まりしているとの指摘を踏まえ、システムを運営する団体は、手数料を今のおよそ半分に引き下げる方針を固めました。
50年近く変わっていなかった銀行間の送金(振込)手数料がついに改定!しかも一気に半額に!
公正取引委員が昨年4月に高止まりを指摘したことでやっと動いたと…
50年の間に銀行間の送金処理は全てオンライン化したのにずっと据え置きしていたのは、自分たちの業界の論理で現状維持が一番心地よかったのでしょうかね。
これで他行宛の振込手数料が50~100円安くなると期待できます。いや、銀行によっては動かないかもしれないけど。
特に3万円以上の送金で料金が高くなる理由がまた一つなくなりましたね。(巷でよく言われる領収書にかかる収入印紙代200円は、3万円以上から5万円以上になってますし)
諸外国では銀行間手数料が確認できない
公正取引委員が昨年4月に出した報告書には、「事務コストを大幅に上回っている」のみならず「諸外国の振込取引において銀行間手数料に相当する手数料が発生している事例は確認できなかった」とまで書かれていたとか…
事務コストの方は、140行を加重平均して44円だったそうで、そこから利益を上乗せして60円台になるようです。
荷重平均が44円なので、事務コストが高い銀行にとってはかなり痛い改定になるかもしれません。
手数料収益が減る銀行が取る道は…
低金利が続く中で、手数料収入への依存度が高くなってきた銀行ですが、今回の銀行間送金手数料の引き下げで手数料収益が減ってしまうはず。
となると、既に大手銀行が動き始めている「通帳の有料化」を進める銀行が増えるのではないでしょうか。
その前に、トラブルがなくて効率の良い(コスパが高い)基幹システム・オンラインシステムを作り上げることで収益の改善に努めてもらいたいところ。
特にみずほ銀行のことですけどね。
地方銀行は合併・吸収で再編がありそうですが、合併した銀行は中でゴタゴタするイメージしかありません…