貯金2000万からのセミリタイア継続中

40代・貯金2000万円で無謀なセミリタイア生活を始めて5年以上継続中。気がつけば50代に…

早期リタイアの成否に関わる3つのチェックポイント

早期リタイアが素晴らしいとは言い切れない

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しかしながら早期リタイアしたからといって、楽しいことばかりではないのが現実だ。早期リタイア後の1~2年ぐらいは自由を満喫して旅行にも行き、楽しい生活になるだろうが、いずれ必ず飽きる時が来る。ところが、仕事が苦行ではなく、楽しみになればこんなに人生で楽しいことはないのだ。

大江英樹氏の言わんとすることはよくわかりますが、野村證券勤務から独立(脱サラ)して成功している大江英樹氏だからこそ言えること、とも思えます。

楽しく仕事ができる人、あるいは楽しく働ける仕事が見つけられる人は働いた方がいいでしょうし、働かないと退屈という人ならなおさら。

「FIRE」のFI(Financial Independent=経済的自立)をしていれば、職場の人間関係で悩んだり、仕事がつまらなくなったらいつでも辞めれる選択肢がある状態こそが素晴らしいわけで。

でも、「働きたくない」し「働かなくても退屈と感じない」人も一定数いることはわかってもらいたい。

「早期リタイアの成功」ってなんだろう?

元記事では「成功するFIRE」という言葉で出てきますが、「FIRE」の「経済的自立」の成功は目標とする金額の達成で成功と言えます。

一方、「早期リタイア」の成功は退職した時点を指すのか、お金が足りない事態に陥ることなく死を迎えて成功と言うべきなのか?

その定義は人によって違うでしょうけど、成否を判定する上でチェックポイントが3つあると思います。

そのチェックポイントとは以下の3つです。

  1. 早期リタイア時点(リタイア生活の開始時点)
  2. 一般的にリタイア&年金生活に入る65歳付近
  3. お金の心配や後悔なく死期が近づいた時点

1.早期リタイア時点(リタイア生活の開始時点)

「経済的自立」の達成、つまり余裕のある資産を築いた上での早期リタイアであれば、金銭的に失敗する可能性が低く、「(金銭的には)成功が約束された状態」だと言えます。

しかしながら、夢に描いていたリタイア生活が「思てたんとちゃう」になったらどうなのか?

早期リタイア時点はリタイア生活のスタート時点&人生の大きな通過点で、この時点をもって「成功」と言い切るのはちょっと早いのかなぁ。

せめて早期リタイア生活が安定すれば話が違ってきますね。

2.一般的にリタイア&年金生活に入る65歳付近

一般的に定年まで企業で勤めた人が、リタイア生活に入るのは60~75歳くらいです。年金の支給開始が65歳になったので、65歳くらいが多いと思います。

自分の周りの人間がリタイア生活に入ると、自分が「早期リタイア生活」をしている特殊な存在でなくなるので、早期リタイア生活の終了になります。

私のような(貧乏)セミリタイア生活の場合は、年金もらい始めてフルリタイアする時点で「セミリタイア生活終了」の地点です。

「FIRE」の本場(?)アメリカと違い、日本の場合は公的年金で収入が増えるので、老後破産の心配がさらになくなります。

3.お金の心配や後悔なく死期が近づいた時点

逆に早期リタイアの失敗と考えられるのは、「働き続けたほうが良かった」と後悔することでしょう。

金銭面だけでなく、人間関係や自分の日々の生活が充実していなければ後悔するかもしれません。

「早期リタイアせずに働いていれば良かった」と後悔せず、死ぬことができれば間違いなく成功です。

仮に、年金をもらう前の64歳で死ぬとしても、定年まで働いて楽しい老後生活に入る直前に死ぬよりも、それまでに早期リタイア生活を満喫できていれば後悔しないで済みます。

まとめ

「成功するFIRE」というと「FIRE」自体が目的であって、早期リタイア後のことが置き去りになってるように感じます。

大切なのは幸せな人生を送ることで、「FIRE」はその手段の一つ。そして早期リタイア時点は人生の半分くらいを残しています。

「FIRE」の成否は、その残りの人生の送り方次第です。

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