中国で広がる「寝そべり(タンピン)族」
寝そべるという意味の「躺平」がいま中国で最新の流行語になっている。だらっと寝そべって、何も求めない。マンションも車も買わず、結婚もせず、消費もしない。
最低限の生存レベルを維持し、他人の金儲けの道具や搾取される奴隷になることを拒絶する。それが「寝そべり」族。そのムーブメントが中国当局を不安にさせており、中国メディアが火消しに走っているという。
木曜(7/1)のWBSで、中国共産党100周年イベントの話題と共に紹介されていたのが、突如中国のSNSでバズり始めた「寝そべり(タンピン)族」でした。
全く働かないニートではなく、働いて得る収入はあくまで最低限。一方、消費する意欲も支出も最低限。
今も建前として共産主義であり、より良い生活への渇望を経済成長に繋げてきた中国にとっては、これが流行りすぎると困るわけですねぇ。
中国国内のSNSで「寝そべり(タンピン)」がNGワードになる日も近いのかも!?
「さとり世代」と「3放世代」
「寝そべり(タンピン)族」と似ているのが、日本の「さとり世代」や韓国の「3放世代」です。
その程度は違うと思いますが、「がんばったって、どうせ報われない」と上昇志向を持たず(持てず)、様々な消費や人生イベントを諦めるという点では共通しています。
怠惰なセミリタイア生活を送る私も共感
「なるべく仕事の時間を減らし、最低限の生活をする」という怠惰な貧乏セミリタイア生活を送っている私も、この「寝そべり主義」に共感するものがあります。
自作の小屋で暮らす「Bライフ」や、ニートたちが田舎のシェアハウスに集まって安く共同生活を送る「山奥ニート」にも、通ずるものがあります。
でもこういう生き方はあくまでオルタナティブであるべきで、メインストリームにならない方がいい。
目立ち過ぎると中国のように政府から睨まれたり、ネットで一部の人からバッシングされる可能性もあります。
消費をしないのは「サイレント・テロ」と言われるくらいですからね。