とにかく安くてラクに暮らせる東京
いま海外の若者から東京はどのように見られているか。マーケティングアナリストの原田曜平さんは「先進国に比べて、物価が安くて過ごしやすい都市だと思われている。アメリカのドラマには、日本に移住した友人に対して『ゆっくり人生を楽しむことを覚えたのね』と声をかけるシーンもある」という――。
他国と較べて物価の上昇が非常に緩やかで、さらに円安が進んでいるせいで「安いニッポン」と言われるほどになってしまいました。
先進国の大都市はどこも物価が高くて高収入の人以外には住みづらい都市になりがちですが、もはや東京は物価が安くて住みやすいと。
最近は韓国や台湾で流行したものが入っていくるケースも増えているので、アジアの中でも流行の最先端都市ではなくなってますね。
かつてはアジアでは確実に最先端で物価が高い都市だったんですけどねぇ…
気がつけば安い都市になり、治安は悪化していない(むしろ安全になっている?)ので確かに「ゆっくり人生を楽しめる大都市」と言えるのでしょう。
東京の物価は高く見えるかもしれないが…
日本人でも「東京=物価が高い」イメージはまだまだ根強くあるかもしれません。
ところが物価指数でみると全国平均を100とすると104.4で、5%ほどしか高くありません。
外食はチェーン店なら価格差はほとんどないし、100均一で買物するなら全国どこでも同じ。
東京には高い商品を揃える高級店も多いので平均値は高くなりますが、安いお店もたくさんあるので選択次第で安く暮らせます。
住宅は全国平均に対して3割以上高いので、これが高く感じてしまう最大の理由ですね。
ただ東京都内でも中心から離れてさらに駅から離れれば安く住むことができるので、いい住処を見つけられれば「ゆっくり人生を楽しめる」のでしょう。
いつまで住みやすい都市のままでいられるか
とは言え、この状況はずっと続く保証はありません。
日本は住みやすさは高いけれど、働くという点では微妙な国。東京は仕事は多いし業種も多彩だし、転職しやすくてまだいいかな?
もう一つ心配なのはこの先、治安がどの程度維持されるかです。
このところ通り魔的な犯行や放火殺人事件など無関係な人を巻き込む事件が立て続けに起きてて怖いですね。
治安が維持されている間は(世界の他の大都市と比較して)物価が安くて「ゆっくり人生を楽しめる」都市のポジションでいるのかなぁ?