仕事のストレスとどう付き合うべきか
中国・南方医科大学のユリ・ヒュアン氏らの研究チームは、2015年に米国神経学会が発行する医学誌に、約14万人を対象とした6つの研究結果を解析して発表。「要求されることが多く、自分で決めることが少ないストレスの大きい仕事(看護師、介護士、サービス業従事者など)に就く人は、そうでない人に比べて脳梗塞の発症リスクが58%高い」と明かした。
幸福感は「自己決定」が強い影響を与えているとの研究結果がありました。逆に言うと自己決定が少ない仕事をしていると幸福感は低くなるのでしょう。
自己決定が少ない仕事ではストレスが溜まりやすく、その結果脳梗塞などの健康リスクが高いというのも頷けます。
看護師や介護士の場合は夜勤がある勤務形態の人も多いので、その影響がどう出ているのかは気になりますが。(夜勤も健康への悪影響がある)
失業者はがんになりやすい?
仕事でのストレスが健康に与える影響が大きいのであれば、そのストレスがゼロである無職が最高じゃないのか?
と思いましたが、記事の表によると、北里大学が25~64歳の日本人男性の3大がん(肺がん・胃がん・大腸がん)の死亡率が高い職業を調査したところ、最も死亡率が高かったのは「失業者」だったと書いています…
失業の直前までの仕事が高ストレスだった可能性はありますね。
失業して無職でいること、仕事が見つからないことでストレスが高いせい、あるいは失業後の食生活・生活環境の悪さが影響しているとか?
もしかすると定年退職後の60~64歳の3大がん死亡者が多いためだとか、毎年健康診断を受けないために手遅れになりがちなのかもしれません。
ストレスは減らしつつも他にも気をつけよう
「雇われない生き方」は自己決定があっていいように思われがちですが、下請けで虐げられることもあり必ずしもストレスフリーとは限りません。
そもそも仕事のストレスがないことをもって、健康でいられるなどと思ってはいけないのでしょう。
仕事を含めた様々なストレスを減らしつつ、食生活に気をつけたり適度な運動をしておかないといけませんね。