老後を変える全国47都道府県大調査2022
メットライフ生命が18歳~70代までの男女14900人に調査したアンケート結果です。
老後に対する不安要因は、5年連続で「お金」がトップ、以下「健康」「認知症」「自分自身の介護」と続き、この順位は5年間変わらず。
2位から4位まで全て一括りに「健康」じゃねーの?と思わないでもないですね。
「認知症」は健康そのものだし、一定程度以上になれば介護が必要になるし、この3つは密接につながっています。
理想の老後生活は「人に干渉されず生きる」
一番気になったのは、どんな老後生活を送りたいかを訊いた設問で、若い人ほど「人とのつながりを重視、幅広い人脈づくりがしたい」が多く、年齢が上になるほど「人に干渉されずに生きていきたい」が増えていく傾向が出ていること。
老後を迎えてから「幅広い人脈づくり」なんて必要ないと考える人が多いでしょうから、ちょっと回答の文言には疑問ですが。
ただ、「人とのつながり」か「人に干渉されない」かの二択では、「人に干渉されない」老後を求めている人が多いようで。
「人に干渉されない」が全く他人を関わらないことを意味はせず、煩わしい人間関係は避けたいということだと思います。
できれば男女別の結果も知りたいところですねぇ。
人生の中で人間関係に疲れていく?
若い人ほど「人とのつながり」を理想とする人が多いのは、ネット(SNS)をうまく使う人の割合が高く、人間関係の距離感がシニア層とは違うのかな、という仮説が考えられます。
もう一つ考えられるのは、人生経験を積み重ねていくと人間関係に疲れていって、「老後は人に干渉されず生きたい」という方向になるのかな、と。
人間の悩みのほとんどは人間関係ですし、仕事の中で上にいけばいくほど付き合いは増えるし、人間関係が難しくなるものですし。
老後の孤独は問題ですが、人間関係が多ければ多いほどいいというものではなく、難しいところですねぇ。