『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』麻布競馬場さんに聞く
麻布競馬場さんのツイートは何度か流れてきたのを読んだ記憶がありました。
追いかけていなかったので詳しくは知らなかったのですが、話題となりついに『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』を書籍化。
9月5日に発売すると、即重版決定になるほどの人気とは。Amazonのレビューも文学で溢れていて面白いですねぇ。
何歳になっても飲み会でセンター試験の話をする人
書籍に収められている「社会に出た後も模試のA判定を自慢する人」「何歳になっても飲み会でセンター試験の話をする人」も、私は直接話をされた経験はありませんが、ありそうなんですよねぇ。
何歳になっても飲み会でセンター試験の話をする人たちへ pic.twitter.com/eFPKTSpLPV
— 麻布競馬場 (@63cities) 2022年9月21日
自分の人生の中で、最も達成感があったと思えること・自慢できることを言いたくなる気持ちはわかるし、自分もしちゃったことがあるから、グサッと刺さります。
劣等感の裏返しに過ぎないことを突きつけられますしねぇ…
SNSは「人生がうまくいっている報告場」
インタビュー後半では、SNS(Facebook)が「人生がうまくいっている報告場」になったと評しているのはまさにその通りで、私もFacebookは見なくなりました。
その反動で、「『幸せだなあ』って思えるのは、何かから『降りた』時」というのもよくわかります。
ネットがない時代は、自分の周辺・地域で一番であれば幸せを感じられたのが、今は日本一・世界一がネットで可視化されて自分が井の中の蛙であることを思い知らされます。
上には上がいくらでもいるとわかるから、自分の幸せを感じにくい時代です。
それなら「降りた」方が幸せ。
「競争離脱」する若者の広がりも、この流れの一つなのではないかと。
『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』はオムニバスでドラマ化しやすそうだし、これだけ話題だと映像化ありそうですね。