貯金2000万からのセミリタイア継続中

40代・貯金2000万円で無謀なセミリタイア生活を始めて5年以上継続中。気がつけば50代に…

「アベノミクス」は成功?失敗?それともまだ続きがある?

「アベノミクス」最後の総括

diamond.jp

toyokeizai.net

ここに来て、「アベノミクス」を総括する記事が同時に出てきました。

山崎元氏は第2の矢「機動的な経済政策」が不十分なだけでなく逆向きに放たれたと指摘。

リチャード・カッツ氏は第3の矢「民間投資を喚起する成長戦略」が中途半端に終わったのが失敗の理由に挙げています。

アベノミクス3本の矢

これについてはどちらも納得。結局、第1の矢「大胆な金融政策」以外がダメ過ぎたんですよねぇ…

特に第3の矢は全くと言ってもいいくらい。

金融緩和が長く続いたため副作用が…

アベノミクスの第1の矢「大胆な金融政策(金融緩和)」の副作用で行き過ぎた円安になり、そこだけ切り取ってみれば失敗と言えるでしょう。

ただ第1の矢「大胆な金融政策」は、第2・第3の矢を撃つための時間稼ぎであり、カンフル剤であり、最初のはずみをつけるもの。

金融緩和自体は必要なものであったのは間違いないと思っています。

しかしながら、金融緩和だけ突出して、かつ長く続けていたら副作用が出てしまうのは見えていました。

日銀の出口戦略がなくなり、大量に買ったETFは売れずに持ち続けるしかなくなると予想されていましたし。

「分配政策」は必要だけれども

山崎元氏はアベノミクスには「分配政策」が欠けていたとして、「新しい資本主義」「成長と分配の好循環」を謳った岸田総理に期待をしています。

安倍元総理も途中から最低賃金引き上げに舵を切って、「分配政策」は意識してはいたとは思いますが。

一方の岸田総理は当初の「金融所得課税見直し」発言で株式市場を敵に回したと思われたためか、「資産所得倍増計画」を発表して分配政策は後退したように見えます。

山崎元氏は行うべき「分配政策」の一案として、国民年金保険料の全額財政負担を挙げています。

そのためにどこかを増税するとなると、大反発が予想されます。もしも金融所得課税を増税するとなると、株式市場関係者からまた大反発が起きるのは必至のはず。

効果的な「分配政策」を打つことができず、ジリ貧で少子化も進む未来に向かう可能性が高いですかねぇ…

不平等と再分配の経済学――格差縮小に向けた財政政策