「寝そべり」から「投げやり」へ
・中国の若者は、達成不可能な人生の目標や慌ただしいカルチャーに「投げやり」になることで抗議している。
・これは2021年の「躺平(寝そべり)」トレンドの進化版だが、より虚無的な雰囲気がある。
・このトレンドは、生きていくために必要最低限のことをするのではなく、堂々と「投げやり」になることを意味する。
「寝そべり(タンピン)」が話題になったと思ったら、早くも「投げやり(バイラン)」へと進化?するとは…
「寝そべり」は「Quiet Quitting(静かな退職)」と同様に、なるべく仕事の時間を減らして最低限の生活をすることなので、労働意欲がゼロではなく上昇志向を失った状態です。
「投げやり」はさらに労働意欲あるいは生きる意欲を失った状態なのかな…
SNSの中だけならいいけれど
「投げやり」が目立つのはSNSの投稿であって、まだ大きなムーブメントへと発展しているかはわかりません。
それは「寝そべり」も同様でしたけど、「寝そべり」のムーブメントが大きくなった中から、その一部の人がさらに虚無的な「投げやり」になったのだとしたら、まだまだ大きくなるかも?
それが経済や少子化に与える影響は少なからずあるとの指摘は的外れとは思えません。日本も辿ってきた道ですからね。
日本では「もうどうにでもな~れ」
日本のネット上(昔の掲示板上)では、追い込まれて投げやりになった時の気持ちを表すAAとして「もうどうにでもな~れ」が使われてきました。
中国もこれに追いついてきたということですかね。少子化や若者の失業率上昇など、一気に先進国病が出ているわけですし。
欧米や日本でも「Quiet Quitting(静かな退職)」が広がり、その一部の人が「投げやり」へと向かう可能性は十分ありそう。