「消費税・未来永劫10%では日本の財政もたない」
政府の税制調査会できょう、「消費税」に関する議論が行われ、参加した委員から「未来永劫10%のままで日本の財政がもつとは思えない」として、中長期的な視点で消費税の引き上げについて議論すべきとの意見が相次ぎました。
政府の税制調査会で消費税増税が決まったわけではなく、あくまで委員の中から増税へ向けた議論をすべきと意見が出たというレベルです。
「消費増税したら税収が増えて財政は正常化へ向かう」は事実かもしれませんが、消費増税によって経済が停滞するマイナスを軽くみすぎじゃないのかと。
これまでも景気が少し良くなってきたところで消費増税して、景気を腰折れさせてきたわけですし。
年金納付5年延長で給付はどうなる?
一方、年金は65歳まで納付を5年間延長案が急浮上してネットでは大騒ぎ。いわゆる観測気球というやつだと思います。
納付5年延長した場合、年金支給額が増える(45/40に増額する)のかそのままなのかもわかりません。
現在の国民年金(基礎年金)は40年納付した満額で月64816円。そのまま5年分増額するなら、72918円になります。
しかし2022年の改定では0.4%の引き下げが行われ、マクロ経済スライド分は繰り越しとなっていて、年金財政だけみればもっと減額したい。
でもこのまま減額を続ければ生活の最低ラインを大きく下回る(生活扶助の金額と大きく乖離する)ので、毎月の金額を増やすためのアイディアとして出たんじゃないかなぁ?
つまり、納付5年延長をするが支給額も増やす。ただし支給額はガンガン減額するので増額分は相殺される、というのが落とし所かな、と予測します。
60歳で定年した人はどうする?
まだまだ定年が60歳の企業が多く、働き続ける場合は給料を大きく下げて再雇用であったり、バイトで食いつなぐ人もいるでしょう。
そういう人に年20万円の国民年金を払えというのは酷ですし、払えないからと年金保険料免除を申請する人が出るだけではないかな。
年金保険料全額免除ならその期間の年金支給は2分の1(税金分)になるので、年金財政的にはプラスとは言えず。
消費増税にしろ年金納付期間延長にしろ、政府からこういう情報が漏れ聞こえてくると将来不安をかき立てられて、景気への悪影響がでます。
どうせなら景気のいい話を出してもらいたいですけどねぇ…