億り人の素顔
その億り人で、FIRE(経済的自立と早期リタイア)を達成した人は12%にとどまります。たとえ達成できても、仕事を続けながら投資で資産を増やすというのが主流です。生活費は67%が月30万円未満で、多くは質素倹約を旨としているようです。そして46%が趣味は投資と回答したことに、REINAさんは「投資はお金もうけの手段ではなく生きがいなんですね」と感心していました。
投資家(億り人500人・一般投資家500人)を対象にしたアンケートなので、「趣味は投資」と答えた人が多くのは当然ですかね。
でも仕事でしっかり稼ぎ、それを投資に回して億り人になったとしても、仕事が楽しくて意欲があるから続けているのでしょう。
事業で成功しEXITして大金を得たとしても、またそれを元手に次の事業を起こそうと考える人が多いでしょうし、会社の中で高い評価を得ている人は続けてさらに出世を目指した方がいいし。
仕事がハードで心と身体が限界に来ているなら、早期リタイアしてもしなくてもいいからとにかく辞めて一度休んだ方がいいですけどね。
仕事を死ぬまで止められない可能性も?
とは言え、中には働きすぎだと思っていながらも「仕事中毒」になって辞められない人がいるかもしれません。
億り人になれるほど仕事で稼げて投資でもしっかり成功する人は、たくさんの報酬・インセンティブを得られるから依存症になりやすいわけで。
仕事に力を注いでそれ以外で使わないと、早く億り人へ近づいてしまいますし。
投資もうまくいってればドーパミン出ますしねぇ。
ジェイコム株大量誤発注事件で有名になった投資家・BNF氏も「(大損するまで)辞められない」とテレビの取材で話していました。
「億り人にならなくてもできる」のがFIREムーブメント
そもそもFIREムーブメントは仕事や事業で成功した人でなくても(億り人にならなくても)早期リタイアができるよ、というムーブメントでした。
火付け役と言われる方は、金融資産60万ドルで早期リタイアしていますから、今の為替レートでも億り人ではありませんね。
家族3人での話ですから、単身であればもっと少なくてもいいわけです。(支出額次第ですが)
収入が少ない仕事をしている人ほど、仕事がつまらなくて早く辞めてのんびりしたいと感じているから、サイドFIREやライトFIREなど「少ない資産でもFIREできる」という本が増えているのでしょう。