MARCH以下大学生の暗い未来
大学生がイメージする「普通の暮らし」に必要な年収は約650万円と言われている。就活コンサルタントの竹内健登さんは「学歴によって年収が決まる日本では、大学生の多くが年収650万円を超える企業に就職できないのが実情だ」という――。
「普通に働いて給料をもらって、普通に結婚して、普通に子どもが育てられれば」という「普通の暮らし」には650万円以上の年収が必要だが、それをもらえる企業に入れるのは上位大学が中心であり、MARCH以下大学生の未来は暗いと。
日本の平均年収は男性だけなら全年代で約450万円、30代男性はそれより少し多いくらいです。
日本の大学進学率が50％程度で、その中でも中堅以上（？）と見られるMARCHですら平均レベルなのだとすれば、あまり明るい未来とは言えませんね。
「1人1食300円」と言うと少なく感じるが
「1人1食300円生活」という話は、「（MARCH以下の大学生が）ランク外企業で子育てするなら」という条件でのこと。
「1人1食300円」と聞くと、今では牛丼すら食べられないし、ガチ節約をするかひもじい思いをしている印象になります。
ただ「1人1日900円＝1人1月2万7千円」とすると、ガチ節約ではなく普通の節約レベルになります。
夫婦と子ども2人の4人家族なら月10万8千円ですね。子どもが中学・高校くらいの男子で食べざかりなら苦しいけれど、小さいうちならやりくりできそう。
ちなみに、家計調査では二人以上の世帯の食費は平均月80,461円です。
仮に平均世帯人員が2.5人ならば1人あたり32,184円、3.0人ならば1人あたり26,820円ですから、1人1月2万7千円は普通の節約レベルです。
子育てに関しては食費の問題よりも、学費（特に大学進学時のお金）がかかることの方が問題だと思いますけどね。
男性だけの稼ぎで東京で子育てするのは大変
結局のところ最大の疑問は、男性1人の稼ぎだけで年収650万円を超えて「普通の暮らし」をするのが絶対条件なのか？ということ。
今は共働き世帯の方が圧倒的に多いのに、どうしてそこにこだわるのか？
専業主婦になりたい女性が婚活で年収600万円以上を条件にするのはしょうがない。
でも共働きが可能なら世帯年収で650万円超えてればええやん、となります。実際そのケースで子育てしている家庭も多いと思いますし、それが「普通の暮らし」だと思いますが。
「一流大学に入り高ランク企業に就職できないと、普通の暮らしはできないぞ」と煽るのが狙いなんでしょうけど、今の時代に専業主婦世帯を絶対条件にするのはねぇ…
