物価高への防衛策は「節電を心がける」
物価上昇率を上回る水準で賃金が上昇した現役世代に比べ、「マクロ経済スライド」によって年金水準が引き下げられている高齢者は、物価高による大きな影響を受けています。ニッセイ基礎研究所の坊美生子氏が、物価高に対する高齢者の意識や影響の大きさについて分析します。
高齢者の「物価高への防衛策」の1位と2位は、「節電を心がける」と「できるだけ不要なものは買わない」で、現役世代よりも高い数字です。
節電は家にいる時間が長い高齢者だからでしょうね。
これからの季節、電気代節約のためにエアコンの設定を上げたり使わない時間を増やしたりすると、熱中症になる危険性があるので注意はしないとですが。
消費のキーワードは「良いものを長く使う」と「健康」
「商品やサービスを選ぶ上で優先すること」は、現役世代は「価格の安さ」が1位、高齢者は1位が「信頼性・安全性の高さ」で2位が「長く使えること」、3位に「価格の安さ」で4位に「健康に良いもの」となっています。
このことから、今後の高齢者の消費キーワードは「良いものを長く使う」と「健康」であると。
「良いものを長く使う」と言うと、「一生モノ」を売り文句にするような高級品を思い浮かべますが、いつまで生きられるかわからない高齢者は「一生モノ」を買うのはよく考えたほうがいい。
65歳なら20年で減価償却できるかどうかくらいで考えてもいいでしょうね。
値段の安いモノは長く使えないケースが多いとは思いますが、高いモノならば長く使い続けられるとも限らず、故障時の修理費用も高かったりします。
家電などは高機能で複雑なものほど壊れやすくもあり、自分に必要な機能だけのシンプルなタイプの方が長持ちしたり。
なので「自分にとって良いものを長く使う」「価格に関わらずできるだけ長く使う」でいいんじゃないでしょうか。
買い替える必要がなければそのまま使い続ければよし。ただし省エネ性能が低くなければ、という条件は付きますが。