昭和のお金の価値観が身を滅ぼす
「持ち家へのこだわり」「中古品への忌避」「小銭貯金」と聞いて、まさにうちのおかんかと思いました。
戦前生まれのまさに昭和を生きてきた人ですからね。
未だに「昔は1ドル360円だったのに…」なんて言います。1ドル360円が遥か昔のお金の常識・価値観であったように、他のお金の常識・価値観もアップデートしないといけませんね。
保険は人生で2番目に高い買い物
昔は掛け捨て保険を嫌い、「資産形成にもなる」をウリにした積立て型保険が多く、それゆえに「保険は人生で2番目に高い買い物」などと言われてきました。
今でも掛け捨ては「損」のイメージが強いのでしょうね。「掛け捨てじゃない」はそういう人向けのウリ文句として有効なのでまだ聞かれます。
一方、火災保険や自動車保険などの損害保険は掛け捨てなわけで、それを受け入れているのであれば生命保険でも掛け捨てでいいじゃないかと思うわけですが。
「掛け捨て」というワードからくるイメージの悪さのせいですかねぇ…このワードをアップデートした方がいいかもしれません。
ポイ活は現代の「小銭貯金」か
「小銭貯金」は増えていくのが目に見えるのでコツコツやっていくモチベーションになります。
ただ今は両替手数料がかかってしまうので、オススメはできないと。
それならポイントが付くキャッシュレス決済に切り替えてポイントを貯める方がいい。今は貯まったポイントを投資に回すこともできますしね。
「クレジットカードはムダ遣いのもと」も古いお金の価値観だと思いますし、生活費用の現金を封筒に分けて管理する「袋分け家計管理」などはまさに昭和から続く節約術です。
最初からそれを絶対視するのではなく、クレジットカードやキャッシュレス決済を使って自分に合うか合わないかを確認の上で、キャッシュレスか現金かを選択するのが良いかと。
昭和にあったのは「質屋」と「質流れ品」
ちなみに昭和にはメルカリはなく、今のようなリユース品の買取店は少なかったです。
でも「質屋」がありました。あくまでモノを担保にお金を借りる仕組みでしたけど、返さなければ質流れするだけで中古品を処分しているようなもの。
百貨店では定期的に「質流れ品市」や「鉄道忘れ物市」があり、昭和の時代も中古品はそれなりに人気がありました。
中古品に関する感覚は、昭和の人でも人それぞれでしょうね。