国民年金のみの加入だと老後資金はいくら不足?
国民年金のみの加入だと満額でも月7万円に満たず、夫婦でそれぞれもらっても合わせて14万円に足りない。
家計調査における高齢無職世帯の支出平均は、単身者は14万円・夫婦は25万円を超えていますから、これでは節約でなんとかできるレベルでもないですね。
5年繰り下げて42%増で受給するとすれば、単身なら10万円・夫婦で20万円になるので節約すればなんとかなりそう?
10年繰り下げで84%増なら平均支出のレベルまで達しますが、75歳まで働くのか…という話になりますね。
自営業は定年がないからいい?
年金記録問題で年金制度改革議論が湧き上がったの頃、与党国会議員が言っていたのは「国民年金のみの人=自営業者で定年がない人」ということ。
定年なく働けるのだから国民年金だけで金額が少なくても問題はない、と。
だからそもそもの話は、国民年金だけの人は「老後2000万円問題」の枠外なんですよね。
ただ今は昔のような自営業者ではない、フリーランスなどで国民年金に加入している人も増えているので老後をどう生きるかは大きな課題です。
iDeCoより先に付加年金
では対策として挙げられるのは何かと言えば、今なら出てくるのは当然「iDeCo(個人型確定拠出年金)」になります。
でもそれ以前からある、掛け金が全額税控除対象の終身年金「国民年金基金」も忘れてはいけませんし、それよりも「付加年金」の方が先ではないかな。(国民年金基金と付加年金は同時加入できない)
物価スライドしないのでインフレが進めば割の良くない制度になりますが、年金保険料は月400円増えるだけですからやりやすい。
増えるのは最大でも年96000円(終身)なので、さらにiDecoで増やせばいい。
老後に必要な年金や資産は、一つの制度だけではなく色々な制度を組み合わせて積み上げていく必要がありますね。