アンチエイジングで150歳も夢じゃない?
高齢でも健康ならば、通院は減って働ける。医療費は削減され、高い経済効果が得られることが期待される。企業家らはアンチエイジングに注目し、今に至る。
もしも150歳まで生きられる時代が訪れたとするならば、50~100歳にかかる医療費は削減されることは今と比べてプラスでしょう。
ただ100~150歳に遅れて老いがやってきて、ここで医療費がかかってしまうと考えると結局トータルでかかる医療費に大差はない。
60~100歳の人が健康で働くことで健康保険を支える側になれば、経済効果を得られると言えるかもしれませんが…
150歳まで生きるなら100歳まで働かされる?
日本では戦後に55歳定年が定着し、昭和29年の改正までは年金受給開始も55歳からでした。
サザエさんの波平さんは54歳ですが、連載時で言えば「定年間近」くらいなんですよね。
寿命が長くなるのに合わせて定年も年金受給開始年齢も60歳になり、さらに65歳になり…となっていったように、150歳まで生きるならどちらも100歳や120歳になるわけですね。
懲役が40年から80年に伸びたような感覚を持つ人もいるでしょう。
手を出すのはお金持ちか?
アンチエイジングが実現されても高価だろうし、それを政府が積極的に後押しすることもなく、手を出せるのはお金持ちだけ、になりそう。
いっそ高い税金かけた方が経済効果が得られたりして。
「若さを維持するために大金をつぎ込む大富豪」は実在するし、その方法は息子の血を輸血するという都市伝説のようなもの。
クローン技術の出始めの頃は、起きるであろう倫理的な問題として、「自分の臓器のスペア」を取るためのクローン人間を製造する、がありました。
そういった倫理的な問題がないアンチエイジングであれば、お金を出すお金持ちはかなりの数がいそう。
ただでさえ高齢者が牛耳っている政治の世界で、政治家たちがアンチエイジングでさらに居座ったら、世襲政治家以上の悪夢かもしれませんね…