夢に見た「悠々自適」の老後は…
40年以上長きにわたり働き、退職により労働から解放され、退職後の「セカンドライフ」を満喫するーー。そんな老後を夢見て、日々の業務をこなしてきた人たちの再スタートがうまくいかなければ、体の不調をきたし、意気消沈、何もやる気が起きない状態になる場合もある。
近年ではそんな状態を「退職うつ」とされる場合もあるという。この原因は医学的にはまだハッキリと解明されていないものの、ひとつの要因として大きな環境の変化があげられるようだ。
現役時代から夫婦仲が悪かったのに、退職後は「悠々自適」に暮らす夢を抱いていたという男性。
金銭面だけならば「悠々自適」な生活を送れるほど現役時代に稼いでいたのかもしれませんが、老後に仲良く旅行に行く姿を想像できないレベルで仲が悪そうだし、もっと現実を見て老後の生活を考えておくべきだったのでは。
現役時代は特に仲が悪くはなかったのに、いざ定年して一緒の時間が長くなると苦痛になった、とかならわかるんですが。
「退職うつ」は誰にでも起こりうる
一方、(定年)退職をきっかけとする環境の変化による「退職うつ」は、家族関係に関係なく誰にでも起こりうることですね。
退職は人生の中で大きな変化であり、「プラスの変化でもストレスになる可能性」があるとか…
つまり、「これからは働かなくてもいい!」とプラスに感じていても、環境の変化がもたらすストレスが「退職うつ」を引き起こす可能性もあると。
「退職うつ」から「FIRE卒業」も?
これは定年退職に限った話ではないですね。
FIREして楽しい生活を送るはずが、すぐにつまらなくなって「FIRE卒業」した人の中には、「退職うつ」の人がいるかもしれません。
ずっと働く生活を続けてきたのに突然無職になるというのは、大きな環境の変化であることには違いありませんから。
退職に限らず、環境の変化によるストレスには注意しておきたいですね。