焦って投資して失敗する人が後を絶たないワケ
値上げラッシュに先の見えない年金制度、ささやかれる増税計画と、あらゆる角度からあおられ続ける老後のお金の不安。だがその不安に駆られるまま、間違った方法で老後資金のやりくりをしている人は少なくない。専門家のアドバイスのもと、何が正解なのか、解説していこう。
「あらゆる角度からあおられ続ける老後のお金の不安」というフレーズがなかなかいいですね。その煽られた不安から焦って動く人もいますからねぇ。
老後不安の根本的な原因は「資金の不足」ではなく、自身の資産の管理が不充分だからというお話です。
「老後資金2000万円問題」も、あくまで世間の平均の数字であって、自分ならいくら必要か、そしてそれに足りてるのか足りてないのかを考えるべきですからね。
「自身の資産の管理と年金額や支出額の予測が不充分」といったほうがいいのかな。現役時代には予測がしきれないのはしょうがないですけど。
生活費は年金と労働収入で
「生活費は年金と労働収入でまかない、それ以外のまとまった出費は貯蓄を取り崩す」という提案については、私も前から言っている通り賛成です。
コロナ禍の2020年の家計収支データでは、特別定額給付金と外出自粛によって生活費が黒字になるなど、世間の平均でも「生活費は年金と労働収入で賄う」が実現していました。
「外食と旅行は貯金を取り崩して」ならば多くの人が実現でき、老後資金不足で不安にならなくて済む可能性が高い。
それがわかれば不安はかなり少なくなって、外食・旅行等を除いた生活費をいくらまでに抑えればいいのかに集中できますね。
今後もあらゆる角度から煽られ続ける
とは言え、今後も老後のお金の不安はあらゆる角度から煽られ続けるのは間違いありません。
最近は「インフレ不安」や「増税不安」まで加わってますから、老後資金はいくらあっても不安が尽きない感じです。
老後のための貯蓄を増やしたり、支出を減らしたりが必要なのは当たり前ですが、「不安に思わない」楽観的なメンタルの持ちようが一番重要なことかもしれません。