「カニカマ社会」をどう生きるか?
突然ですが、本物のカニと、スーパーで売っているカニカマを思い浮かべてみてください。ある時、私はスーパーで売られているカニカマは本物のカニより、むしろ食べやすく加工されている商品だと気づきました。
カニカマも色々な商品がありますが、高価格帯の商品は本物のカニと見分けがつかないレベルだし、コスパ・タイパでは間違いなく上でしょう。
そういった代替商品やバーチャルが一定のレベルに達することで、幸せを得るためのコストが下がったのは間違いない。
それを「カニカマ社会」と言うのはわかりやすいですね。
まぁバーチャルに限らず、テクノロジーの進歩や大量生産などでコスパが上がってきたのが近・現代の社会です。
LCCは旅行を低価格化したし、PCは価格下がりながら高性能化していったし。
代償行動は幸せと言えるのか?
バーチャルで安く幸せが得られる一方、リアル(ホンモノ)は希少価値が出るという側面もあります。
今の若者がライブにお金を出すというのは、バーチャルで満足する分野とリアルを求める分野でメリハリを付けているということ。
本当はリアルがいいのに、お金がないからバーチャルで我慢、となると幸せは落ちます。
心理学用語の「代償行動」ですね。「ある目標を達成できなかったときに、その不満を解消するために別の行動をすること」です。
でもリアルを求めず、バーチャルで満足しているのであれば、それは代償行動ではないので幸せが高まると思います。
あるいはゲームなどバーチャルでしかありえないものなら、そもそも代償行動ですらないですね。
バーチャルのおかげで楽しいひきこもり生活
私がセミリタイアしてひきこもり生活・節約生活を楽しめているのは、まさに「カニカマ社会」のおかげだと思っています。
配信サブスク・ゲーム・VRなどのおかげで、安くて楽しく過ごせていますし、食費の節約にも言えることです。
記事にあるように「それなりの生活」なので、それで満足・納得できるかによります。
こだわりのないものは安いものでそれなりに楽しみ、こだわりのあるものに時間とお金をかけるというメリハリが一番いいのかもしれません。