新NISA、実は「落とし穴」だらけ?
正月明けに楽天証券を開いたら、「コールセンターが大変混み合っています」と表示されていたので、新NISAでの買付けや投資信託の設定で何か戸惑った人がたくさんいたのかな、と感じました。
旧NISAをやっていた人が新NISAへ乗り換えるのなら、そのメリットもデメリットもそれなりに理解していることでしょう。
ただ新NISAを新たに始める人に向けて、敢えてデメリットの方と強調しようという、いわゆる「逆張り記事」ですかね。
メリットばかり強調されてデメリットはあまり語られないので、いいことだと思います。
金融庁の「資産運用シミュレーション」が落とし穴だった
この記事で最も気になったのは、金融庁の「NISA特設ウェブサイト」にある「資産運用シミュレーション」についての部分。
実際にどんなものか確かめるために「NISA特設ウェブサイト」にアクセスしたら、メニューに「シミュレーター」がありますが、そこをクリックしても「近日公開予定」となりました。
そこで「NISA特設ウェブサイト 資産運用シミュレーション」でぐぐったところ、発見できました。
確かに、「毎月の積立金額」「想定利回り(年率)」「積立期間」を入れるだけというもので、実際の運用で想定通りにいかない事態は全く考慮されていない…
暴落して一時的にマイナスになることもあるわけで、これではただの積立預金シミュレーションです。
「ライフプランシミュレーション」も雑過ぎる
ここで謎なのは、「資産運用シミュレーション」のツリーの一つ上のページ「NISAを始める前に」には、「資産運用シミュレーション」へのリンクがありません。
もしかして、あまりにひどかったために表からは見えない隠しページにしてしまったのでしょうか?
「NISA特設ウェブサイト」は新NISAに向けて新しく作ってるところで、旧版は公開範囲を狭めているのかも。
ちなみに「ライフプランシミュレーション」もあるのでこちらを試してみたのですが、こんな結果になりました。
職業を「自営業」にしたら65歳以上の収入は勝手に国民年金の金額に決められ、1ヶ月あたりの生活費は10万円から5万円単位でしか選べないし、雑すぎて泣けます。
ずっとサラリーマンか、ずっと自営業かでしか考えられないんですかねぇ…
今制作中であろう、新しい「NISA特設ウェブサイト」のシミュレーションはもっといいものになることを祈ります。税金で作ってるわけだし。