働き続ける年齢は「65歳」か「70歳」
エン・ジャパンが行った「ミドルの就業継続意向」調査を基にした記事です。
この調査は転職コンサルタント263人にミドルの意向をどう感じているか聞いたというもので、ミドルに直接聞いたものではない点に注意が必要です。
「65歳まで働きたいと思うミドル人材が多い」が65%で最多、次いで「70歳まで」が34%となっているのはまぁ少ないくらい。
というのも、総務省統計局が敬老の日にちなんで公表した「高齢者の就業率の推移」で男女別の従業率がありますが、男性に限れば65~69歳の就業率は60%を超えているからです。
転職コンサルタントが接するミドルは男性の割合が高いでしょうからね。
「働きたい理由」にネガティブなものが少ない
また「その年齢まで働きたい理由」については、「生活費を得るため」がトップになるのは「65歳まで」の人が多いのだから当然のこと。
65歳移行も働く人に限ったデータが欲しかったし、「働いてないと暇」とか「家に居場所がない」といったよりネガティブな理由も選択肢に入れておくべきだったかと。
他の調査を探してみたところ、パーソル総合研究所が行った調査が見つかりました。
こちらの調査では、高齢になっても働き続ける理由の3位に「働かないと時間をもてあましてしまうから」が入っています。
70歳まで働き続けたい人の約35%が「働いてないと暇」と答えているんですね。
仮に65~69歳で働いている約60%の男性のうち、約35%が「働いてないと暇」と考えて働いていると仮定すれば、65~69歳男性の約2割が「働いてないと暇」タイプと推察できます。
これを意外と多いとみるか、少ないとみるかは難しいですが、驚くほどでもないかな。
働くことは健康にいいのか悪いのか
一方、働き続ける理由の1位は「健康維持」です。
働いているほうがメンタル的にも身体的にも良い人と、悪くする人に大きく分かれそうです。
これは人によるし、働く場合は職場環境にもよるし、選択肢できる状況があるのが一番いいことですね。