中国で「節約旅行」がブーム
中国では旧正月である春節の休暇に入り、その前後も含めて「のべ90億人の移動」があると予測されているそうです。
コロナ禍前ほどではないようですが、今年の春節は日本を訪れる中国人観光客も増加しているようです。
その一方で、若者を中心に「特殊兵式旅行」と呼ばれる節約旅行が流行っているそうで。
「ゆっくり食事をとらず、睡眠時間を抑え、短時間で多くの観光地を巡る。まるで特殊な使命を受けた兵士のように行動する流行の旅行スタイル」だとか。
バブル後の日本を辿っている?
「特殊兵式旅行」の流行は、中国の「低欲望社会」化・「消費降級(消費ダウングレード)」が進んでいる表れの一つかもしれません。
中国国家統計局が発表を再開した学生を除く若年層の失業率は、2023年12月が14.9%となっています。
不動産バブルが崩壊した中国は、バブル後の日本と同じ道を辿るのかもしれませんね。
若いうちにしかできない旅行
ただ、体力に頼った節約旅行・貧乏旅行は若いうちだからできること。
ユースホステルはそういう人向けに作られた宿ですし、JRの青春18きっぷも長期休暇時期の学生向けに作られた商品です。
私も学生時代のバイク旅行では有料の高速道路は基本的に使わず、ユースホステルに泊まる旅を何度かしました。
青春18きっぷが使える大垣発東京行き夜行快速列車・ムーンライトながらを使ってコミケに行く友人もいました。
そういった節約旅行・貧乏旅行は日本でも世界でも昔からあるものだし、それでもどこかに出かけたいという気持ちがあるだけいいんじゃないですかね。
中国の国鉄は「青春18きっぷ」のような企画きっぷを出すべき時なのかもしれません。いやもうあるのかもしれんけど。