「今日一日、何をやって過ごしてもいい」と思えるか？
豊かな人生を送る秘訣は何か。浜松医科大学名誉教授の高田明和さんは「明日できることはあえて明日に回せばいい。『今日、とくにやることがない』というのは、言い方を変えれば、『今日一日、何をやってすごしてもいい』ということ。時間の空白は『時間がなくてできなかったこと』を自分に堂々と許可できる、最高の時間である。時間についての考え方を変えると、毎日の生活がどんどん幸せなものになっていく」という――。
定年後、健康に過ごす秘訣は「キョウヨウとキョウイク（今日も行くところがあると今日も用事がある）」だと言われてきました。
その逆である「今日、とくにやることがない」を良いことだと受け止められるか、というと難しいのではないかな。
「今日一日、何をやってすごしてもいい」となっても、何をすればいいのか思いつかない人が多いのではないかと。
それくらいの余裕があるほうがいいとは思っていても、実際にそうなったら戸惑ってしまいそうです。
「何もしない」が贅沢だと感じられる人ならいいんでしょうけどね。
自分の満足のために時間を使う
「空白恐怖症」と呼ばれる、スケジュールを埋めてないと不安な人がいるのは事実です。
誰かの都合のためにスケジュールを埋めている人に対しては、「自分の満足のために時間をもっと使っていく練習を」というアドバイスは悪くないですね。
というか、スケジュールを空けてから考えるのではなく、自分にとって満足を得られることから優先してスケジュールを埋めていくほうがいいかと。
そのために今日やらなくてもいいことは、先延ばししても良いということです。
スケジュールを埋めるために何か用事を考えるのではなく、自分の満足のためにスケジュールを埋めるのは、その作業自体が楽しいことですしね。
