「静かな退職」の日米比較
最低限の仕事はこなすが、それ以上はがんばらない。そんな「静かな退職」という働き方がアメリカで注目されている。「働かないおじさん」を筆頭に、自らはアクションを起こさない働き方は、もはや日本の職場ではお馴染みの光景だが、モチベーションを研究する金沢大学の金間大介教授は、海外の研究仲間に日本人の「指示待ち気質」を説明することに苦労するという。
「Quiet Quitting(静かな退職)」は、確かに2022年の夏頃から話題になっていて、私もそれについて書いていました。
その時にも書いてますが、「退職」という日本語訳はしっくりこないんですよね。退社ならわかるんですが。
今回の記事でも、これは誤訳であるとして「平穏への解放」や「静かなる撤退」だとしています。
「ハッスル・カルチャー」に対する反発で、「一生懸命働くことを辞める」なんですよね。
「働かないおじさん」が多い日本
一方、「働かないおじさん」が多くいる日本は、「静かな退職者」だらけというのは確かにそうかも。
「働かないおじさん」も「周囲の期待する役割に対して、成果や行動が伴っていない」だけで全く働いていないのではありませんし。
ただ、「働かないおじさん」の場合は、年次によってそれなりの給料を得ているだけに悪影響があります。
頑張っても報われないから、と一生懸命働かない若者とはまた違うのではないかな。
管理職の罰ゲーム化
頑張っても報われない、には非正規が増えたことも一つの影響ですし、「管理職の罰ゲーム化」も影響しているかと。
私が社会人になった頃から、「中間管理職はいいことない」と感じていましたが、それがより進行しているのかな。
働かないおじさんを出さないようにするのも、管理職を罰ゲームにしないのも、経営者のやり方次第なんですけどね。