41~64歳のひきこもりは推計61.3万人
15~39歳の「若年ひきこもり」よりも多い!
と話題ですが、人数の多い団塊ジュニア世代が入っているので、数は多くなるのは当たり前。比率的にはほぼ同じくらいではないかと。
横浜市の調査では、若年層が1,39%、中高年層が0.9%でした。
今回の調査で出た1,45%という数字はやや高い印象ではありますが、比率は若年層とほぼ同じです。
「狭義のひきこもり」と「準ひきこもり」の比率もわからない
内閣府の調査では、ひきこもりを4分類しています。
- 自室からほとんど出ない
- 自室からは出るが,家からは出ない
- ふだんは家にいるが,近所のコンビニなどには出かける
- ふだんは家にいるが,自分の趣味に関する用事のときだけ外出する
1~3が「狭義のひきこもり」で、4は「準ひきこもり」で、合わせて「広義のひきこもり」です。
若年ひきこもり54.1万人の内訳は、狭義のひきこもりが17.6万人、準ひきこもりが36.5万人。
ただし、病名に統合失調症と記入した者を除外しているそうで、これを加えると準ひきこもりは38.7万人で、合計は56.3万人になるそうです。
今回の61万人という数字も「広義のひきこもり」の数字だとは思いますが、内閣府のサイトで資料が公開されていないので、その内訳はわかりません。
自立して生きていけるかが問題
61万人のうち、親に生計を依存していている人がどれだけいるかが問題です。いわゆる「8050問題」です。
東京新聞の記事にあるデータで見ると、約半数がひきこもって5年以内で、きっかけで最も多いのは「退職」です。
定年退職やそれに近い年齢で退職して、再就職できずにひきこもっているのだとすると、それまでしっかり働いていれば最低限の年金はありそうです。
あるいは資産を築いて早期リタイアしてひきこもっている人も少なからず入っているかもしれません。
親が大金持ちで亡くなったら遺産相続が期待できる人も心配する必要はないでしょう。
親が亡くなって一人になった時、自立して生きていけない人の数を把握しないといけないわけですが、調べてないのかメディアが取り上げてないだけなのか…
親の介護のために退職して、その後に仕事に復帰できていないといった人の数も把握すべきですね。
そもそも今まで調査してなかったことがおかしいんで、これからしっかり調査してもらいたいです。