「詐欺を見破るための6つの方法」
これは有益なリスト
— ぱうぜ (@kfpause) August 2, 2019
詐欺の見分け方。 #科学と法学in国セン pic.twitter.com/D0kXvIJKOX
Twitterで気になったアメリカ食品医薬品局(FDA)が出したという「詐欺を見破るための6つの方法」。
ぐぐってみると、こちらのサイトがヒットしました。
・一つで何にでも効く:そんなに都合の良いものはまずない
・個人の体験談:科学的根拠がないことを白状している
・簡単に問題が解決できる:たとえば食事制限や運動なしで痩せられるなど
・オールナチュラル:天然物が安全とは限らない
・魔法の治療法:革新的や新発見という用語には警戒
・陰謀論:医薬品業界や政府が情報を隠している、という主張は消費者に不信を抱かせ(業者にとって都合の悪い)正しい情報から遠ざけるために使われる
元は 『「健康食品」のことがよくわかる本』(畝山智香子)に書かれていたものです。その元になるFDAの発表はこちらにあるとコメントで教えていただきました(変更・追記)。
ただ、ごく当たり前のことばかり書いてあるだけなんですよね。「個人の体験談」については日本の消費者庁が目を光らせるようになりました。
都合の良いものはない
「一つで何にでも効く」とか「簡単に問題が解決できる」とか革新的な「魔法の治療法」は早々簡単に出てこないのは誰でもわかりそうな話。
「陰謀論」は反ワクチンでよく言われていますが、薬害エイズ事件のような過去があっただけに広がってしまうのでしょうねぇ。
「人工=危険・天然=安全」は宗教化?
「オールナチュラル」だけはこの中でちょっと異質で、騙されるというよりも良いイメージで語られているものです。
ただ、天然なら安全ということもありません。小学校で自家栽培したじゃがいも食べて食中毒になるニュースを聞くと、「天然・無農薬=安全」との思い込みがあるんじゃないかと心配になります。
「オーガニック食品」も過大評価されすぎている印象があります。
この記事の中で殺虫剤として使われる「硫酸銅(II)」、いわゆる「ボルドー液」ですが、これを使っても有機農法扱いなんですね。
昔から使われている殺虫剤であり、適正に使えば安全なものだと思いますが、それは他の殺虫剤でも同じはず。
人間への毒性は低くても、水棲生物(魚類、甲殻類、藻類)に強い毒性を有する点もどうかと思いますし。
一方で、人工的なものを怪しい根拠で危険視する傾向があります。いわゆる化学調味料はその典型ですが、電子レンジが危険だとか。
両極端になりすぎていて、まるで宗教のように感じてしまいます。
不安に駆られるのはわかりますが、他人の言うことを何でも信じ込んでしまうと、詐欺師にとっていいカモになるので要注意ですね。