家の中で転んで死ぬことになった高齢者
一度転倒事故を起こしてしまうと、それまで築き上げてきたすべてのものがガラガラと音を立てて崩れ落ちていく。坂道を転がるように具合が悪くなり、最後には命を落としてしまう。智之さんが目にしたのも、そんな父の姿だった。
ひとり暮らしで、家の中の転倒事故を起こして、助けを呼べずに孤独死してしまう可能性もゼロではありませんが、それはかなりの低確率です。
怖いのは転倒で健康寿命を終えてしまうこと。今までの生活が一変してしまうわけですね。
それが坂道を転がるように具合が悪くなってしまうという危険を指摘した記事です。
決して他人事ではないと思ったのは、80歳になる私の母が、私の目の前で駐車場の車止め(やや低めのタイプ)で転んだことがあるからです。
幸い、大きな怪我なく、後遺症など何もなく元気に過ごしていましたが、打ちどころ次第では生活が一変していた可能性はあるのでしょうね。
男性の健康寿命の考え方は楽天的?
あまり危険を煽りすぎるのはよくないと思いますが、健康寿命を終えるきっかけはどこにでも転がっているのは事実です。
そして、あまり楽天的なのもどうかと思いますが、実際には楽天的に考えている男性が多いかもしれません。
「何歳まで健康で長生きしたいか」を訊ねたアンケートで、男性が「81.90歳」、女性が「81.10歳」ってどうなのよw
平均寿命は女性の方が長いし、男性の場合は平均寿命「81.25歳」を超えてるってどんだけ理想が高いのやら…
「理想はピンピンコロリ」なのはわかりますが、現実を見れば難しいです。
75歳までは健康でいたい
仮に私が80歳ちょいくらいまで長生きすると仮定すると、75歳までは健康でいたいと思います。
理由は簡単。健康保険の自己負担率が75歳以上は1割だからです。
ただ、健康保険財政がどんどん悪化していくと、自己負担が1割になる年齢は80歳に引き上げられる可能性があります。
そうなった場合は「80歳まで健康で長生きしたい」と答えるか…、「その前にとっとと死ぬ」と答えるべきか…