使い捨てファッションの終焉
ウィンターは、業界全体がファッションは何のためにあるのか、どうあるべきなのかを再考していると述べた。それには、スピードを緩め、生産量を減らすことなどが含まれているという。それはファストファッションブランドのコンセプトとは相反するものだ。
Wikipediaではファストファッションを「最新の流行を採り入れながら低価格に抑えた衣料品を、短いサイクルで世界的に大量生産・販売するファッションブランドやその業態」と説明しています。
日本ではユニクロやGU、しまむらがファストファッションにあたりますが、私はユニクロやGUで買った服を何年も着ているので、「使い捨てファッション」の意識はないですね。
作る部分では発展途上国で大量生産するスタイルだとよく理解はしていますけど。
ファストファッションだけの問題か?
そもそも、ファッション業界自体が「毎年流行が変わる」ことで需要を生み出しています。
その一つが毎年「流行色」を決めて、新しいアイテムを買わせようとしていることです。
ボトムアップで流行した色ではなく、業界が押し付けて流行らせた色に過ぎないわけです。
そうやって、業界全体で毎年買い替えを促しているのだから、ファストファッションだけの問題じゃないですよね。
アフターコロナはファッション業界全体でそういうやり方から脱却すべきではないかと。
未来予想図の「全身タイツ姿」が実現するか?
もし、衣服にデザインやファッション性を求めず、機能性だけを求めた結果、いきつく姿はかつて昭和のSFの「未来予想図」でよくみた「全身タイツ姿」かもしれません。
あの全身タイツを着ている理由付けとして、大気汚染や放射能汚染あるいは病原体から身を守るために必要があるため、と言われることもあります。
「新型コロナウイルスから身を守れる全身タイツ」が発売されたら、潔癖症な人が飛びつくかもしれない…いや流石にそれはないか。
今ごろ繊維業界では、新型コロナウイルスを含む抗菌性のある繊維の開発が進められているとは思いますけどね。