「日常生活費」は公的年金の範囲内で
この考え方はまず老後の支出の項目を大雑把に3つに分け、それをまかなうためのお金の出どころを当てはめるということだ。大きく分けると老後の支出というのは3つとなる。1つは「日常生活費」、2つ目が「自己実現費と一時出費」、そして3つ目が「医療・介護費」および高齢者施設などへの入居費等である。
この中で一番わかりやすくて確実に必要となるのが「日常生活費」だ。筆者はこれを、国から支給される公的年金の範囲内でまかなうべきだと考えている。
「日常生活費は公的年金の範囲内でまかなう」この考え方には以前から言ってきた通り全くの同意です。
その上で、趣味・娯楽・旅行などの遊びに使うお金は、必要な分だけ働いて稼ぐか貯金を取り崩すかでまかなえば、仮に働けなくなったり貯金が底をつき始めた時には、我慢すればいいだけです。
公的年金で日常生活をまかなう限り持続性があるので、「老後破産」になることはありません。
あくまで「健康であるならば」という条件はつきますけどね。
「生活扶助費」レベルの日常生活を目指して
私の公的年金は、月8万円台が予想されています。もう少し増やしたいと思ったら繰り下げ受給を考えるつもりです。
生活保護費のうちの住居費や医療費を含まない日常生活費分として給付される「生活扶助費」レベル、国民年金(満額)レベルですね。それよりは少しマシですが。
そして日常生活費は月8万円台になってきました。
今の支出には住居費が入っていて、これを除いた日常生活費は5万円くらいなので余裕です。将来実家に帰ることになりますし。
趣味もお金がかからないものばかりなので、「自己実現費」も含めて公的年金の範囲で収まると思っています。
「健康」が一番の鍵
でもどれくらいかかるのか読めないのは医療費です。「医療・介護費用として1人800万円を最低限用意しておくべき」とのことですが、病気で生活が変わると日常生活費が増えかねません。
長期の治療を必要とする病気になると、治療費はもちろん通院にお金を時間を取られたりするのも大きいので。
年金の減額やインフレも心配ですが、それはまだ自分で対応のしようがあります。健康ではなくなったら対応にも限界があるので、やはり心配なのは健康の方です。
ピンピンコロリといければ一番いいのですがね…