シニアの健康意識に関する意識調査
調査によると、65歳以上の2人に1人が、自分の将来について「やや不安、不安」と回答し、その中でも健康面が不安と答えた方は83%にものぼります。不安を感じる分野・事柄については「物忘れ・認知機能の低下」が昨年同様1位となり、2人に1人が「物忘れ・認知機能の低下」に不安を感じていることがわかりました。
老後の不安と言えば、お金と健康が双璧でもっと拮抗しているかと思いましたが、この調査では「健康面が不安」が83%、「経済面が不安」が38%と大きく差が出ています。
今の高齢者は十分な年金を貰っていたり、お金を持っている人が多いからなのか、あるいは既に年金生活に入っていて、目処が立っているからなのか。
「年金がいくら貰えるかわからない」がある現役層の老後の不安と違うのは当然ですけどね。
不安なのは新型コロナよりも「認知症」
将来の健康において「不安に感じている分野・事柄」という質問に、新型コロナを始めとする感染症は入らず。
と思ったら、設問項目が「物忘れ・認知機能の低下」「生活習慣病」「寝たきり」「ガン」「無い」しかないやないかーい!
「新型コロナを含む感染症」が項目に入っていれば何位に入っていたか気になりますが、「将来の健康」となるとやっぱり認知症が上位に来るとは思います。
そして、新型コロナに感染するよりも、自宅に引きこもることで運動不足になったり、他人との会話が全くなくなることも怖いですね。
それが認知症や生活習慣病へと繋がる可能性があります。筋力の衰えも早くなるでしょうし。
がん保険より認知症保険が売れるんじゃない?
巷では「日本人の2人に1人が生涯でがんになる」を謳い文句(脅し文句?)にしたがん保険がたくさん売られています。
でもこの調査で考えると、売れるのは「認知症保険」の方ではないかと。もちろん既に認知症保険は売られていますが、がん保険ほど大々的ではないので。
まぁ40代50代でもかかって仕事への影響が出る可能性があるがんや生活習慣病と較べると、認知症は後期高齢者になってからの話だから諦めがつくのかもしれません。