アメリカでも増えるパラサイト・シングル
アメリカの若年層の52%は、親と同居していると、ピュー研究所 (Pew Research Center)による新たな調査で明らかとなった。この数値は記録が取られ始めて以来最も高く、大恐慌時代の48%を上回った。
アメリカの若者というと、一人暮らしをする人よりもルームメイトと一緒に部屋を借りて生活するイメージです(勝手なイメージ)。
大学生だと寮生活のイメージがありますね。こちらもルームシェア型もあるイメージです。
社会人になっても親と同居し続ける独身者、いわゆる「パラサイト・シングル」は、日本や韓国、欧州ではスペイン・イタリアあたりで増加中と言われていました。
新型コロナウイルスで失業者が増えたので、アメリカを始めとしてどの国で増えてもおかしくないですね。
大恐慌時代も高かったというのは知りませんでしたが。
日本の「パラサイト・シングル」増加の要因も、「不況」や「若者が低賃金のまま」でしょうし、同じことなんでしょう。
「パラサイト・シングル」→「パラサイト中年」
「パラサイト・シングル」という言葉が広まったのは、1999年の『パラサイト・シングルの時代』(山田昌弘著)によるもの。
そして「パラサイト中年」は、2012年に毎日新聞が記事で使った造語です。
そして「パラサイト中年」とほぼ同義で、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)から広まったのが「子供部屋おじさん・おばさん」です。
子どもが社会人になって家を出た後、親が亡くなったり施設に入ったら実家が空き家になり、それもまた社会問題になっているわけで、どうすりゃいいのさ状態ですけど。
アメリカでも新しい言葉が誕生するか?
アメリカやイギリスでは「パラサイト・シングル」と同義の言葉として、「トウィックスター」という言葉が使われているようです。
「トウィックスター」は若い人を指しているので、彼らが中年になっていった時、「パラサイト中年」や「子供部屋おじさん・おばさん」的な言葉が誕生し、流行るのかもしれませんね。