将来の生活費は何で補いますか?
では、将来老後資金としていくら確保できそうなのか、そういった目途は立っているのでしょうか?
そこで、「老後資金はいくら確保できそうですか?」と質問したところ、『300万円未満(39.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『500万円以上1,000万円未満(15.6%)』『1,000万円以上2,000万円未満(14.0%)』『300万円以上500万円未満(11.7%)』と続きました。
30代~50代の男女を対象に「老後資金」について聞いた調査結果です。
50代ならともかく、30代ではこれから結婚・出産・子育てという人もいるでしょうから、老後資金の目処なんてたたないでしょうねぇ。
小さな子どもがいる家庭なら、今後進学でいくらかかるかなんてわからないし。
また、自分でコツコツ貯めて準備する「老後資金」がこれらの額だとしても、60歳や65歳で定年を迎えた時に多額の退職金をもらえる人は、それで余裕のある老後資金になるかもしれません。
退職金も年金制度同様に期待しすぎるのも禁物だと思いますけどね。
年金に期待していない人が8割
「今後の年金制度に期待していますか?」という質問に、「期待していない」と答えた人が77.9%でほぼ8割。
ただ、「期待していない」は「年金制度破綻」を意味するのではなく、「支給開始年齢が上がる」「減額される」という意味(期待通りにはならない)だと思います。
つまり年金だけで余裕の生活できるという期待はしていないし、65歳以降も働く覚悟もしておくという意味になるかと。
年金制度に期待していないが、老後資金の確保もできていない
年金制度に期待していない人が8割もいるのに、老後資金を確保するために投資をしている人は3割にも満たず。
投資はしないまでもしっかり貯金をしているというわけでもなく、それよりも目の前のことで精一杯の人も多いのではないかと。
まぁ金融商品を扱っている会社としては、「老後資金が足りないから投資しなくちゃ!」という結論が最初にあるんでしょうけどね。
「我社の高利回り商品なら今からでも老後資金2000万円を準備できます!」的な感じのようですし…
でも、それは失敗した場合はリアルに「下流老人」になる覚悟の上でやらないといけません。
大切な老後資金だからこそ、投資するにしても慎重に。