高級タワマン住民から次々と「住み替え相談」
今回の地震で、関東圏でも、埼玉県など広い範囲で停電が発生した。たしかにタワマンで停電が起きると、その住人は様々な困難を抱えることになる。
たとえば昨年11月、江東区・東雲のタワマンで停電が発生したが、このときは、エレベーターが動かなくなる、機械式駐車場が機能しなくなり車を使えなくなる、オール電化の住戸では水すら使えなくなるといった悲劇が起きた。
2月13日の夜に起きた福島県沖地震は、ゆっくりと揺れるタイプの地震なので、タワーマンションの上層階では揺れが増幅して大変なことになったのか、いや今時は免震構造でそんなことないだろう?と考えたのですが、停電リスクを恐れてのことでしたか。
エレベーターが止まった場合は、価格の高い上層階ほど大変なことになりますからねぇ。
万が一の時は安全なところへ避難する、という策が取りにくい。
地震だけでない停電リスク
今回の福島県沖地震では、福島県と宮城県で最大震度6強を観測しましたが、意外なことに東京電力管内で最大約86万戸という大規模停電が起きていました。
さらに、ここ数年は台風による停電が目立つようになっています。
私も、2018年の台風21号で関西電力管内で大規模・長期間の停電が起きた時は他人事ではないと感じました。
地震や台風の直接的な被害は戸建ての方が心配ではありますが、停電はタワーマンションの方が心配になるでしょうね。
タワマンの大規模修繕工事は工期が2年にも…
タワーマンションの大規模修繕工事は実際どんなものかとぐぐってみたら、工期2年・工事費用12億円という事例がでてきました。
工事費用12億円を650戸で単純に割ると1戸あたり185万円。15年に1回やるとすると1年あたり12万円、月あたり1万円が大規模修繕に充てられる計算ですか。
工期の長さも含めて、管理組合で合意を形成するのが一番大変なことだと思われます。
タワーマンションに過大な期待をしていた人は、現実を突きつけられつつあるのかもしれません。