「早期リタイア」の理想と現実
早くお金を貯めて若くして仕事をやめる「早期リタイア」が注目を集めている。そのためのノウハウ本も数多く出版されており、情報サイトも花盛りだ。では、その実態はどうなっているのか。経営コンサルタントの大前研一氏が、早期リタイアの理想と現実について解説する。
大前研一氏も「FIRE」のブームに乗っかってきた感のある記事ですね。
「リタイアしたら趣味を楽しみながら悠々自適の生活を」と思っていても、現役時代からやっていないことがうまく楽しめるとは限らない。
これは早期リタイアよりも、仕事一筋で仕事以外に趣味をロクに持ってこなかった人が定年退職後に暇を持て余してしまうと言われていたことです。
それは記事にも書いてある通りで、早期リタイアでも起こりうることなのは間違いありません。
趣味にお金と時間をかけるのを惜しんで、全てをFIREを達成のために力を入れていたら、早期リタイア後は時間を持て余してしまいそうです。
早期リタイアに限らず「趣味や遊びは現役時代からパラレルでやるべき」という意見はごもっともです。
若いうちなら新しいことを始めやすい
でも、定年退職と違ってFIREで早期リタイアしたなら、まだまだ若いので新しい趣味を見つけやすく、始めやすいです。
定年退職だと体力的に難しいことでも、若いうちならできないことも少ないでしょう。
色々試してみて、老後まで細く長く楽しめる趣味を見つけられれば、ベストだと思います。
資産が潤沢とは言えないFIREでは、例えば骨董品収集のような、お金を注ぎ込まないと楽しめない趣味はできませんけどね。
暇を持て余すなら働いたっていい
FIREしたらもう働いてはいけないというルールがあるわけでもないので、自分が苦ではない・楽しいと思える範囲で働くのもありでしょう。
終身雇用の公務員・団体職員・大手企業の正社員だった人は、もう元のレールに戻れないので後悔が湧いてくるかもしれませんけど…
実際に定年退職後にNPOや社会貢献活動で働く人もいるわけで、仕事と趣味の間くらいの存在でしょうかね。
もちろん、趣味にせよ社会貢献にせよ、現役時代から少しでも手を付けておいた方がいいのは間違いありません。