新型コロナの影響で「家族葬」が過半数を超える
葬儀の形式で一番多いのは「家族葬」で55.7%でした。
「家族葬」は新型コロナウイルス感染症の前より増えており、過半数となりました。
次に多いのが「一般葬」で25.9%でした。
「一般葬」は新型コロナ前より大きく減り、全体の4分の1になっています。
また、「直葬/火葬式」は11.4%で、初めて1割を超えています。
コロナ禍で一気に家族葬化が進んでいるようです。
遠くに住んでいる親戚(特に高齢者)に来てもらうわけにはいかず、家族葬を選択した人が多いのでしょう。
コロナ以前から家族葬へのシフト傾向があった
ただし「本来は一般葬を希望」は2年前の調査よりも少ない。
元々、家族葬のみのセレモニーホールが新しく作られるなど、明らかに家族葬が増加傾向だと感じていました。
家の近くには家族葬の看板がドーンと出ていたり、うちの実家の近くにも家族葬用のセレモニーホール作られていました。
「直葬/火葬式」を選ぶ人が2年で倍増
家族葬以上の増加率なのが「直葬/火葬式」で、割合で言えばなんと倍増です。
新型コロナの影響が大きく出たかと思いましたが、「本来の希望」も9.8%なので、もう1割の人が「直葬/火葬式」を選ぶ時代なんですね。
「直葬/火葬式」の価格をはっきり提示した会社が広告を打ったり、テレビで取り上げられたり、比較サイトが増えた影響がありそう。
「家族葬/直葬/火葬式を選ぶ人が増えている」とはっきり出ると、それが呼び水になってさらに増える可能性もありますねぇ。
「多死社会」だからといっても終活サービスは儲からない?
「多死社会」と言われ始めた中で、葬儀業界の市場規模は2023年には2兆円を超えるとの予想がありました。
家族葬など葬儀の小規模化でそうならない、との指摘もあり、コロナ禍でそれが一気に進んでしまった形です。
団塊の世代が75歳を超えはじめ、これから15~20年くらいが本当の「多死社会」になるので、市場規模は高い水準が続くと思いますが…