老後資産に関する意識調査
●後期ミドル~シニア世代の金融資産額は、1,000万円未満が53.0%と過半数を占める。
全体平均は、1,724.5万円。●一方で、「安心だと思える老後の資金額」は平均4,113.1万円となり、現実資産との差額が2倍以上。
●老後の資金について、「不安」と答えた人は65.6%にのぼり、女性50代は82.0%以上が「不安」を感じている。
調査対象は50~70代の男女1000名ですが、保有金融資産1億円未満に限定されているので、平均値はやや中央値よりだと思われます。
できれば50~64歳(現役・準現役世代)と65~79歳(年金受給世代)と分けた結果を知りたいところですけどね。
「安心だと思える老後の資金額」が平均4000万円を超えているのは多いとは思うけれど、不安が尽きない世の中ですから、安心できる金額が高くなるのもしょうがないかな。
将来年金が大きく減るかもしれない、あるいは年金が破綻するかもしれない、などと考え出すといくらあっても不安は尽きませんから。
老後の不安は老後になれば減っていく
老後の不安は年代が若いほど高い傾向になってますが、逆に言うと本当に老後を迎えたら不安が改善したとも言えます。
「心配事の9割は起こらない」と言われる通りですかね。それでも不安は完全に解消されませんが。
年金の不安もあるし、最近では物価高騰や増税の不安もあるし、さらに病気や要介護になったらいくらかかるかわからない不安もつきまといますね。
だから「安心だと思える老後の資金額」はどうしても高くなってしまう。
投資している人は少ない
その不安を解消するために積極的に投資をしている人は少なく、投資を活用している人は株式や投資信託は3割ほど。
この世代では投資経験を持っている人が少ないし、退職金を手にしてから慌てて投資を始め方がリスクがあり不安の種になりかねません。
投資に対してネガティブな回答が多いのは悪いこととは思いません。やるなら若いうちからやっておくべきだし。
もしも投資で評価損を出したら、投資の不安と老後の不安のダブルパンチを受けるので、メンタルが平穏でいられる方を選択すべきでしょうね。