貯金2000万からのセミリタイア継続中

40代・貯金2000万円で無謀なセミリタイア生活を始めて5年以上継続中。気がつけば50代に…

日本人の半数以上が「生活が苦しい」 これでも改善傾向だが…

日本人の半数以上が「生活が苦しい」

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「現在の暮らし向きは?」と聞かれたら、どのように答えるでしょうか。可もなく不可もなく……そんな当たり障りのない答えをする人が多いかと思えば、実は日本国民の半数が「生活が苦しい……」と回答するといいます。

現在の暮らし向きは?」と聞かれた時、選択肢の中に「ふつう」があれば普通と答える人が多く、その次に「やや苦しい」になるのが日本的かなぁ、と思いました。

もしも選択肢の中に「ふつう」がなければ、「やや苦しい」が一番多くなると。日本、欲はどんどん出てくるので、「生活が楽」と答えられる人は少ないとの見立てです。

では実際はどうなのか、厚生労働省の『2022年 国民生活基礎調査』を確認したところ、「普通」が42.1%、「やや苦しい」が31.0%、「大変苦しい」が20.2%という結果になってました。

世帯の生活意識の年次推移(2017~2022)

やや苦しい」と「大変苦しい」を合わせて50%超え。ただし、「やや苦しい」の中には「普通」よりの人もいると思うので、見方によっては半数ほどが「普通」とも言えます。

2014年は「苦しい」が6割超え

年次推移を見ると直近のピークは2018年(平成30年)にありますが、それより前の調査では2014年(平成26年)が「苦しい」と答えた人の割合がもっと多く、6割超えでした。

世帯の生活意識の年次推移(2013~2017)

2014年は「大変苦しい」が29.7%もあり、生活が苦しい人が多かったようです。悪化していた原因がわかりませんが。東日本大震災の影響がじわじわ出た?

2018年こそ悪化したものの、この10年はじわじわと改善していて、「生活が苦しい」が半数を切るとこまで来たと言ったほうがいいですね。

ここ3年間の改善の理由には、最低賃金の上昇率3%水準にしたことがあるのかもしれません。

この25年、ずっとこの状況

苦しい」が50%以下だったのはいつなのか、調査データを遡っていくと、1997年(平成9年)でした。

世帯の生活意識の年次推移(1995~2001)

1998年から四半世紀(約25年間)にわたり、「苦しい」が5割超えなんですね。「失われた30年」と言われる所以です。

日本は最近になって物価高で土俵際に追い込まれたのではなく、デフレ下でも苦しい状況から脱せないまま、最近は少し改善の兆しが見えている状況です。

とは言え、この傾向が続くのかはわかりませんし、物価高でまた疲弊していく可能性もありますね…

失われた30年を取り戻す