シニアの生活意識調査2023
このたび、ソニー生命保険株式会社(代表取締役社長 髙橋 薫)は、2023年7月27日~7月28日の2日間、全国のシニア(50歳~79歳)の男女に対し、今年で11回目となる「シニアの生活意識調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。
ソニー生命保険株式会社が毎年行っている『シニアの生活意識調査』の結果です。
「シニア」と言っても50歳~79歳が調査対象であるため、現役世代が一定数いることに注意しておかねばなりません。
つまりこの結果は、「老後の生活」だけを表してはにないということです。
現在の楽しみ、「貯蓄」は8.9%
「現在の楽しみは何か(複数回答)」を聞いた質問では、「貯蓄」が8.9%と前回の13.2%から大幅に減少しています。
その理由は今回から新たな選択肢として「資産運用」が入ったことが考えられ、こちらは11.7%でした。
これまでは「資産運用」という選択肢がなかったため、しょうがなく「貯蓄」と答えた人がいたのでしょうね。
これが65歳以上のシニアに対する調査であれば驚きですが、50歳から65歳の人にとってはむしろ老後に向けての「最後の貯めどき」だから当然の数字かと。
一方、65歳以上では、収入が年金だけで「貯蓄」はしないけれど、手持ちの資産で「資産運用」を楽しんでいる人もいそう。
平均貯蓄額は減少
現在の楽しみが「貯蓄」と回答した人の貯蓄に回している平均金額は、2年連続の減少で月額4.4万円。
これには「貯蓄」と答えず「資産運用」とだけ答えるようになった人の影響や、物価高騰の影響があるかもしれませんが、一番はコロナ禍が落ち着いたことが考えられます。
昨年の『シニアの生活意識調査2022』では、2020年の平均貯蓄額が掲載されていて、月額4.7万円でした。
コロナ禍の2021年(調査は同じ夏ごろ)は旅行や外食などに行けず、その分を貯蓄に回していたと推察できます。
インフレで老後が益々心配だから我慢してひたすら貯蓄に励む、という方向に流れてはいないようですね。