65歳以上の高齢者の就業率は「25.2%」
基になったデータは、先日の敬老の日にちなんで総務省統計局が出した『高齢者の就業(労働力調査、就業構造基本調査、OECD.Stat)』にまとまっています。
高齢就業者数は19年連続で増加し912万人、就業者総数に占める割合は13.6%で過去最高となっています。
そして高齢者就業率は25.2%ですが、これがどれだけ高いかは主要国の比較を見ればよくわかります。
最も低いのは早期リタイア傾向が強いフランスでした。年金改革(改悪)するとなったら反発するくらいですしね。
それでもこの10年間でかなり増えているのは、世界的な傾向です。
日本より高いのは韓国で、高齢者の3人に1人が働いているという数字です。死ぬまで働く人もかなりの数になりそう。
60代後半は働く人が多数派
5歳刻みのデータでは、65~69歳の就業率が2021年から50%超え。
つまり60代後半の2人に1人が働いているということで、もはや多数派なんですね。
生活のために働いている人もいれば、家にいても何もすることないから働く人もいると思います。
ただ「みんな働いている」とわかれば、高齢者になっても働いている状況に安心できるのが日本人かもしれません。
セミリタイア状態の高齢者が多数?
65歳以上の高齢者で働いている人は、バイトやパートタイムなどで社会保険がかからない労働時間にしている人が多いと思われます。
完全リタイアではなく、セミリタイア状態という見方もできますね。
定年が60歳の人は、年金貰う前の60~64歳をパートタイムで働くならセミリタイア期間とも言えますし、その期間が長くなっているんでしょうか。
働きたくないのに働かなければならないのであれば苦役ですが、ほどほどに楽しく働いて稼いだお金で楽しく生活できているのであれば、いいことですね。