中間層は縮小の一途をたどるアメリカ
<1971年に61%と占めた「中間層」は、2021年には50%に。超富裕層と貧困層が増大する一方で中間層は縮小の一途をたどるアメリカだが、その世帯所得の「差」も大きい>
アメリカは「インフレ調整後の世帯所得の昨年の中央値は7万4580ドル(約1106万円)」ですか。
円安・ドル高の影響が大きいし、物価の違いもあって単純な比較はできませんけど。
iPhoneの価格は15になっても799ドルのままなので、世帯年収の1%ほどと考えると、特別高くは感じてないかもしれません。
ビッグマックの価格は2023年7月時点でアメリカ5.58ドル、現時点の日本は450円(3ドル)なので、もう2倍近くまでになってるんですねぇ…
アメリカの貧困ラインは400万円(家族4人世帯)
相対的貧困率は所得の中央値の半分をラインとしますが、7万4580ドルの半分なら3万7290ドル(約553万円)になるのでしょうか。
一方、国勢調査局が定める年間所得を下回る世帯人口の割合で出す貧困率では、両親と18歳未満の子供2人の4人家族で年間所得2万7740ドル(約413万円)だそうです。
413万円で貧困?と思ってしまいますが、物価が1.5から2倍くらいだと考えると確かに4人家族では厳しいでしょうね。
その絶対値よりも、貧困率が2年連続で上昇しているという点が懸念すべきことです。
中流危機は世界的か
元の記事の動画では、中流危機の原因として、上流の所得は増えているが中流以下への所得が回らない労働分配率の低さ、格差の拡大を挙げています。
かつて「一億総中流」と言われた日本でも中流危機が叫ばれるようになってしますが、世界的な傾向ですかね。
とは言え、まだ中流のアメリカ人にとっては、円安の影響が大きいこともあり、日本はとても安く見えるでしょう。
アメリカでFIREしたもののインフレで生活費が心配になってきた人が、日本なら安く生活できると考えて移住生活する、もありそうです。