令和なコトバ「消齢化」
若々しいシニアが増えました。見た目だけでなく、会話も、行動も、ファッションも、考え方さえも。従来の「年寄りらしさ」が薄れていくそんな状況を「消齢化」というそうです。
「消齢化」は、博報堂生活総合研究所が今年打ち出した新語だそうです。
わたしも今回知ったくらいほとんど広まってないので、新語流行語大賞にはひっかかりもしなさそう。
最近のシニアはかつてのような「年寄りらしさ」が薄れて、ファッションや趣味が若い人とあまり差がなくなっているのは事実でしょう。
かつての年寄りが好んでいた趣味・嗜好よりも、自分たちが若い頃から楽しんでいるサブカルチャーを楽しみ続け、その結果「若者の◯◯離れ」になっていったり。
私がまさにマンガ・アニメ・PC・ネットを若い頃からずっと楽しみ続けている、消齢化市場にどっぷりな人間なのでよくわかります。
サブカルチャーを卒業しなかった
サブカルチャー市場の拡大は、子どもの頃からいくつになっても卒業せずに楽しみ続ける世代をキープしつつ、若い世代も取り込んでいくことで実現してきました。
社会の変化で古臭くなったのか、幸運にも人気が定着して続いてるかの違いだと思います。
高度経済成長期に生まれた商品(お菓子など)やコンテンツ(アニメや特撮など)が、今でも人気シリーズとして愛されているわけで。
ファッションは昔だったらシニアの中では浮いていたかもしれない格好でも、みんながやってれば安心感でやりやすくなります。
音楽もリバイバルや懐メロとして人気になり、それらが若い世代との共通点になっているので、「消齢化」の傾向が出てきてますね。
そして「消齢化」の傾向が強い市場は、少子化でもビジネスが縮小しないというメリットがあります。
でも身体は高齢化してるんよ
そもそも「シニアはこうあるべき」という考え方が間違っています。ファッションや趣味・嗜好は好きなようにするものですから。
スマホやネット、SNSのように便利なツールは年齢に限らず使うのが当たり前だし。
ただし、年齢による違いが減っている分野・市場は一部であって全部じゃないし、特に身体だけは年齢には逆らえません。
そこだけは忘れてはいけません。くれぐれも無理は禁物です。