「一人を楽しめる人」は認知症が進まない
中年期に孤独を感じていた人は、後に認知症を発症するリスクが2倍高いとの研究結果が以前発表されていました。
その中で「一人暮らしと認知症発症との直接的な関連は認められない」とも書かれており、問題は一人かどうかではなく、孤独を感じるかどうかです。
一人暮らし(単身世帯)であっても、一人を楽しみながら生活できる人なら認知症リスクは高くならないということ。
一人暮らしであっても、近くに友だちがいるかいないかや、コミュニティに属しているかいないかでも変わるでしょうね。
逆に、家族と同居していても孤独を感じるようならリスクが高いとなるのかな…
「孤独死はピンピンコロリ」
一方、「孤独死」を恐れる人に向けては、一人で元気に生活している中で死ぬのだから、理想の死に方「ピンピンコロリ」の実現だとしています。
要介護にはならなかったのだから間違ってはいませんが…
実際の孤独死者の平均年齢は61.6歳で、心臓発作など突然の病気で死ぬことが多いようです。
同居人がいればすぐに救急車を呼べて助かったかもしれないのに、一人だから亡くなったケースも多いと推察されます。
60代前半での孤独死では、「元気に生き、眠るように最期を迎える」とは言い難いですよね…
認知症で要介護になるよりマシ、とは思いますが。
孤独対策は中年期から始まっている
「中年期の孤独感は認知症リスクが約2倍」とのことなので、老年期になってから動くのでは遅いことになります。
今、中年期で孤独を感じているのなら、早めに一人の楽しみ方を見つけたほうがいい。
といっても、そう簡単に見つけられるものなら、今孤独を感じてないわけですが…