公的年金額に対するイメージについての調査
・全国の18歳~69歳の1万人を対象に公的年金額に対するイメージについて調査した結果を分析
・公的年金額をイメージできている人の多くが、公的年金額を「想定より少ない/やや少ない」と認識する傾向
・ライフプランを立てている人は、公的年金額の多寡を「想定通り」と認識する傾向
「ねんきん定期便」にこのまま今の職業・勤務を継続したと仮定した場合の「将来の年金見込額」が記載されるのは、50歳以降に送られてくる分です。
「ねんきんネット」でなら試算はできますが、20代で将来の給与の伸びや出世の状況、あるいは転職するのかしないのかなんてわかりません。
20代で「将来受給する公的年金のおおよその受給月額をイメージできている」と答える人はどういう根拠なのか気になります。
「公的年金は破綻する」との考え方に立脚しているのかもしれませんが。
ライフプランを立てている人は想定ができている
「ライフプランを立てている」と回答した人は、公的年金受給額を把握したときに「金額は想定よりも多かった」と答えている人の割合が多いのが興味深い点です。
ライフプランを立てるにあたり、公的年金受給額の把握は必要なことですが、だからといって想定よりも多くなるとは限らず。
ライフプランを立てるしっかりした人・慎重な人は、想定を低く見積もる傾向があるのでしょうか。
逆に言うと、ライフプランを立てない人(ざっくり考えがちな人?)は、世間の平均額だとか、親や周りの人の年金額だとかを、自分ももらえると思ってしまうから、想定よりも低く感じてしまうのかもしれません。
厚生年金の構造(報酬比例部分の構造)の理解度も影響してそうです。
「こんなはずじゃなかった」とならないために
「こんなはずじゃなかった」は、老後に想定外の事態が起きた高齢者の事例(実在かは不明)を紹介する記事において定番のフレーズです。
ライフプランを立てず、「これくらいは年金貰えるだろう」と勝手に高く見積もっておいて、いざ老後に「こんなはずじゃなかった」と言うのはいただけない。
ライフプランを立てておいて損はないですね。とにかく細かくしなくてもいいし、人生はプラン通りにいかないことも多いので常に立て直しも必要になりますが。
それでも想定外のことが起きるのが人生だと覚悟しておけば、「こんなはずじゃなかった」という言葉は出てこないと思います。