2019年全国家計構造調査の結果から
先日の続きになりますが、「2019年全国家計構造調査」を見ていたら、他にも興味深いデータがありました。
「男女,年齢階級別金融資産残高及び金融負債残高(単身世帯)」で、金融資産のデータが男女・年齢別で示されているのですが、年齢別は「80歳以上」まで分けられていました。
こういったデータの多くは10歳刻みでも一番上は「70歳以上」になりがちなんですよね。
単身世帯の金融資産残高及び金融負債残高
実際に調査結果がこちらです。
「単身世帯」なので、ずっと独身の人だけでなく、離別・死別して独り身になった人も入っているはずです。
女性は60代をピークに年齢が高いほど金融資産が少ないのは、貯金を取り崩していると考えられます。
一方、男性も60代がピークですが、70代では下がっているのに80代では逆に増えているというのが不思議です。
おそらく、80代では妻に先立たれた男性が増えていると推察されます。
「お金持ちほど長生き」とまでは言えませんが、年金も貯金も少ない単身者は長生きしずらいから、ある程度お金を持っている人が長生きしているとも考えられます。
このままお金を残して死ぬ可能性が高い?
しかし、男性の平均寿命が約81歳であると考えると、80歳以上でこんなに金融資産持っていても、このままお金を残して死ぬ可能性が高そうですね。
「死ぬ時に最もたくさんお金を持っている」という話がここでも裏付けられたかと。
女性は金融資産増えてないし、男性より長生きする可能性が高いことを考慮すれば当てはまりませんね。
子どもがいない単身の男性は、貯めたお金を老後にどう使うかも考えておくべきなのでしょう。