70歳男性の就業率は45%まで上昇
年収は300万円以下、本当に稼ぐべきは月10万円、50代で仕事の意義を見失う、60代管理職はごく少数、70歳男性の就業率は45%、80代就業者の約9割が自宅近くで働く――。
65歳以上の高齢者就業率は25.2%で、ここ10年くらいは上昇傾向だというのは以前も記事にしています。
2012年と2022年との比較で、19.5%→25.2%の上昇をしています。ただし日本だけではなく、世界的な傾向ですけれど。
ただ今回の記事では男女別・年齢別で1980年からの就業率データが示されていて、2010年までは減少傾向だったと。
反転上昇しているので、一体何が影響したのか気になります。
1980年は70歳男性の半数が働いていた
70歳男性の就業率を見ると、1980年は2020年よりも高く49.6%となっています。
1980年時点の70歳は1910年生まれで戦争もよく知っている世代。平均寿命も今より短かったのに、半数が働いているとは…
年金制度が今ほど整ってなかったため、働かざるを得なかった事情もあると思います。
自営業や農業で働いている人も多かったためだとは思いますし、まだまだ機械化が進んでおらず人手を必要とする仕事がたくさんあったからかもしれません。
その後の減少傾向は社会保障が整っていったからだと推察されます。
逆に2020年の70歳は1950年生まれのいわゆる段階の世代のちょい下ですね。
終身雇用で働いてきた人も多い世代だと思うのですけど、働く人が増えているのはやはり経済的な問題なのか、はたまた働くことが好きだったり社会との接点を持っていたいからなのか…
高齢者でも無職は少数派?
こちらの高齢者就業率の推移は、おそらく男女混合のデータです。
このまま上昇を続けて、男性に限って言えば、70歳でも半数以上が働く時代に突入しているかもしれません。
つまり70歳であっても、無職が少数派という時代になるわけですね。
日本人らしく「みんな働いている」に流されて、さらに働く人が増えたりして…