「記念日商法」の原点は平賀源内?
今も続く「土用の丑の日にうなぎ」の風習を広めたのは平賀源内だと言われています。
他にも正月やお彼岸などに食べる縁起物はありますが、うなぎは暑い夏を乗り切るためなので土用の丑の日という特定の日に限る必要はないんですよね。
それでも記念日・特定日の方がわかりやすくて、お祭りになって、売る側にとっても仕入れがしやすくていいのでしょう。
コンビニが乗っかるようになったおかげでうなぎの消費量が増えて絶滅危機へ向かっていったという話もありますが…
この商法は便利だし日本人の特性に合っているのかもしれません。うなぎ同様に、バレンタインチョコや恵方巻きなどに拡がっていきました。
ボジョレー・ヌーボーは海外発の記念日商法ですが、日本では取り入れやすい土壌があったということも言えます。
そうやって売上アップを狙って記念日はどんどん作られ、今や2800種類もあるそうです。
「健康商法」の原点は紀伊国屋文左衛門?
紀伊国屋文左衛門と言えば「みかん船伝説」が有名です。嵐の中、危険を冒して江戸までみかんを運んだアレです。
しかしその後のエピソードがえげつない。
大坂で大洪水が起きて伝染病が流行っていると知った文左衛門は、江戸にある塩鮭を買えるだけ買って先に上方で「流行り病には塩鮭が一番」と噂を流し上方に戻った。噂を信じた上方の人々は我先にと塩鮭を買い求め文左衛門が運んできた塩鮭は飛ぶように売れた。
今も続く「病に効く」(「健康商法」)の原点、「がんに◯◯が効く!」の原点ではないですかこれは…
縁起物を売る商法は、昔の方が今より多かったと思います。その中で揉まれて残ってきた縁起物は今でも成り立っているわけですし。
健康商法も記念日商法と同様、昔から続いてきた商法ということですね。それゆえ、そう簡単に無くなるものでもないのでしょう。