増加する「キレる老人」
キレる老人が増えるのは、高齢者の数全体が増えているからしょうがない…と少しは思ってましたが、「高齢者10万人当たりの暴力犯罪は20年で10倍以上」というのは明らかに増えすぎ!
しかも「なお直線的に増加中」ですか…
記事では「粗暴化の要因」として4つ挙げられていますが、「認知症の増加」も実は入っているんじゃないかなぁ?
認知症になると感情のコントロールが難しくなることはよく知られている通りで、長生きで身体は元気な状態で認知症になる人が増えているのではないかと。
「体力があるから攻撃性が増す」というのと同じことですけどね。
イライラが重なると危ない
ただ、店員に対してキレる場合でも「店員の対応」だけでキレちゃうわけじゃないと思うんですよね。
店に来る前に嫌なことがあったとか、店の中で嫌な思いをしたとか、待たされて嫌な思いをしたとか、イライラが募った状態で最後の一押しがその店員だったとかね。
宗教の勧誘も心が弱っている時に声をかけられるとひっかりやすく、さらにつけ込んでくるというのと同じです。
イライラがつのった状態でダメ押しの一言があったら…と考えると自分が「キレる老人」にならないとは言い切れません。
手は出さないまでも、怒りをぶつけてしまう可能性は否定しきれません。
接客業は感情労働になるので…
私もレジの店員にイライラすることはありますし、イライラして店員と揉めた時にその後ろに並んでいるともっとイライラします。
せめてキレる老人に巻き込まれて、自分もイライラしたくはないので、セルフレジなんかはもっと増やして欲しいですね。
その分、感情労働をしている人の給料が増えていけばいいとは思いますが。
待たせることを減らさないと
ただし、病院・銀行・公共の窓口などは「待たせる」時間を減らす、それができないまでも、いつまで待てばいいのかを可視化すべきです。
そのイライラがキレさせる下地になるからです。
そもそも待たせることが社会全体の生産性を低くしているわけですし、社会全体としてもっと考えるべきだと思います。
ネット・スマホをもっと活用すべきという結論になりますが、携帯キャリアショップの待ち時間が半端ないという話を聞くと、ハードルが高いことなのかもしれません。