お金は関係ない窃盗症(クレプトマニア)
世の中の万引き(窃盗)のほとんどはお金がない、お金を使いたくないのが一番の動機だと思いますが、そればかりではないんですよね。
先日、元女子マラソンの日本代表選手の裁判で求刑がありましたが、この女性の場合は一度捕まって裁判で執行猶予判決を受け、その執行猶予中にまた万引きしています。
貯金2000万円の看護師も摂食障害
記事に出てくる貯金2000万円を持っていながら万引きをした看護師 の女性も摂食障害を持っていたので、同じパターンですね。
窃盗症(クレプトマニア)の生涯有病率が0.3~0.6%、150人から300人に1人の割合というのは驚きです。摂食障害も女性の方が多いんですよね。
どちらも行動制御能力が欠落することで起きるわけですし。
窃盗罪で罰すれば治るかというと、それは疑問です。実際に執行猶予中に万引きしてしまってるわけですし。
薬物依存症などもそうですが、懲役のように治療をさせる仕組みが必要だと思います。
鬱も依存症も「甘え」で片付けられすぎ
日本では窃盗症や摂食障害、あるいは依存症での行動制御能力の欠落は病気という認識ではなく「精神力の欠如」「甘え」といった認識をされがちです。
今でも鬱を「甘え」と言われてしまうことがありますしねぇ。
「精神鍛錬に役立つ」と言われてきた体育会系の運動部や武道がパワハラ・セクハラの巣窟になっているのが最近一気に明るみになっています。
精神力が強そうな女子マラソンの元日本代表がかかるくらいだから、人間の心は鍛えても病気になるということを理解するべきでしょう。
私も重度ではないにせよネット依存症だし、決して他人事ではないんですよね…