終の住処はどこに
国が想定していたのとは違う「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」の現状についての特集です。
要介護3以上しか入居できない「特別養護老人ホーム(特養)」ので、それより低い人の受け皿を想定したいたものの、「体力がある認知症の高齢者」の入居を拒否する事例がありました。
身体の自由が効く認知症の高齢者の対応は大変ですからねぇ…
空室対策でジプシーする認知症の夫婦
一方、高い介護報酬が出る要介護度の高い高齢者を積極的に受け入れるサ高住も出てきていました。
ただこれを悪いとは言い切れないですね。特養ホームは待機が36万人もいるため、それを受け入れているという見方もできます。
その結果、要介護度が低い人が入居拒否される事例があるというレポートでしたが、その中で空室対策で例外的に短期間で入居させることがありました。
取材していたサ高住に入居してきたのは91歳(要介護1)と86歳(要介護2)の夫婦。
子どもに迷惑をかけたくないと転々としていて、「思い出の品は靴箱一つに収められた物だけ」というのがせつない。
シェアハウスを転々とするミニマリストのようではありますが…
認知症になったら「安楽死」するのがいい?
番組の中でもデータが示されたように、85歳以上の半数以上が認知症です。
元気に歩き回れる認知症の方が手間がかかるのに、要介護認定では低くなるので介護報酬の上限は低い。
認知症患者の要介護認定を変えればいいんでしょうけど、介護保険が破綻するから安易にはできないのかな。
その結果、要介護度が低い認知症の高齢者を受け入れていては、施設としても赤字だから受け入れたくないという現実でした。
現状としては「身体が元気なうちに認知症になったら安楽死を選ぶ方がいい」と言いたくなる内容でした。
流石に政府もNHKも「安楽死」という言葉を出すことはないんですけどね。
もちろんベストなのは、死ぬまで認知症にならない・認知症になる前に死ぬ、ですけど。