企業はベンダー・SIerのいいなりになりがち
ときおり政治家にはUSBを知らない人、パソコン音痴を公言する人はいるものの、さすがに今どき企業においてそこまで酷い例は滅多にない。「セブンペイ」の失敗例が示す通り、ITに関連した知識は企業担当者においては必須教養と化しているのは明らかだ。が、もともと学校で教わってきたわけではないし、多くの管理職は文系だったりするため、その知識レベルにはかなりの差があるようだ。
企業のIT担当者が全く詳しくなくて、「餅は餅屋にお任せください」などと言うベンダーやSIerの言いなりになってしまうのが、日本の企業のよくある風景でした。
「餅は餅屋にお任せください」は間違っていないとしても、担当者は餅の良し悪しや味はちゃんとわかる人でないといけないんですよね。
そして、企業の中でIT投資の重要性が増し、業務の根幹になっていった今では、担当者レベルではなく、経営者もそれを理解すべき時代になりました。
少なくとも、ベンダーやSIerの言いなりにならないレベルであるべきですし、もはや自社で構築した方がいいのではないかという企業も増えました。
銀行など金融系はまさにそういう業種で、もっと自社に技術者を抱えてもいいのではないかと思っています。
顧客が本当に必要な物
「顧客が本当に必要だった物」というネットで有名な画像があります。
右下の「顧客が本当に必要だった物」を、顧客が説明した時点でまず違っています。
その後も酷いものですが、顧客がわかってないとその修正も効かないんですよね。
口先営業が利益を生み出す構造
営業の口先の力で粗利が増える構造は確かにあります。顧客の理解力・判断力のなさが招いた結果として。
この営業は口先だけだと見抜く程度のIT知識が必要になるわけですが、そこができないし、大手企業の名前に負けてしまう部分もあるんでしょうねぇ。
こういう話はネットの一部ではずーっと前から指摘され、IT業界の闇の一部として語られてきました。
未だに週刊誌の記事になる時点で、どれだけ進んでないのかと心配になります。